Quest for you~あなたの探求~ほぐれていく私

☆このblogは私が本当の自分に戻る旅を記した記録です☆

中身を描く☆【春と修羅】より「蠕虫舞手」

 

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宮沢賢治著の詩集、【春と修羅】より

蠕虫舞手(アンネリダ タンツェーリン)という詩を題材に制作した作品です。

 

*“蠕虫(ぜんちゅう・生物用語)の蠕は腸の蠕動と同じくミミズの
ようにくねくね動くこと”らしいです

 

蚊の幼虫 ボウフラを、賢治はアンネリダと名付け

アンネリダが水中でくねくね動く様を詠った詩です。

 

(えゝ、水ゾルですよ
  おぼろな寒天アガアの液ですよ)
日は黄金の薔薇
赤いちいさな蠕虫が
水とひかりをからだにまとひ
ひとりでおどりをやつてゐる
 (えゝ、8 γ e 6 α
  ことにもアラベスクの飾り文字)--------------一部抜粋

 

 

蠕虫舞手(アンネリダ タンツェーリン)というオシャレな名前の主はボウフラ。

雨水が溜まったまま庭先で置き去りになっている植木鉢の受け皿や、バケツの中で、小さな糸みたいなボウフラが、くねくね動いている様を私も見かけた事があります。

確かに、くねくね動いていて、まるでアラベスクの飾り文字!(・・って表現すると、お洒落に感じます☆)

 

 この詩を読んだ時、独特な世界観と言葉の響きに魅了され作品にしました。

 

 

蠕虫舞手(アンネリダ タンツェーリン)↓↓全文

 

 (えゝ、水ゾルですよ
  おぼろな寒天アガアの液ですよ)
日は黄金の薔薇
赤いちいさな蠕虫が
水とひかりをからだにまとひ
ひとりでおどりをやつてゐる
 (えゝ、8 γ e 6 α
  ことにもアラベスクの飾り文字)

 


羽むしの死骸
いちゐのかれ葉
真珠の泡に
ちぎれたこけの花軸など
 (ナチラナトラのひいさまは
  いまみづ底のみかげのうへに
  黄いろなかげとおふたりで
  せつかくおどつてゐられます
  いゝえ、けれども、すぐでせう
  まもなく浮いておいででせう)
赤い蠕虫舞手は
とがつた二つの耳をもち
燐光珊瑚の環節に
正しく飾る真珠のぼたん
くるりくるりと廻つてゐます

 


 (えゝ、8 γ e 6 α
  ことにもアラベスクの飾り文字)
脊中、きらきら燦かがやいて
ちからいつぱいまはりはするが
真珠もじつはまがひもの
ガラスどころか空気だま
 (いゝえ、それでも
  エイト ガムマア イー スイツクス アルフア
  ことにも アラベスクの飾り文字)
水晶体や鞏膜きやうまくの
オペラグラスにのぞかれて
おどつてゐるといはれても
真珠の泡を苦にするのなら
おまへもさつぱりらくぢやない
   それに日が雲に入つたし

 


   わたしは石に座つてしびれが切れたし
   水底の黒い木片は毛虫か海鼠なまこのやうだしさ
   それに第一おまへのかたちは見えないし
   ほんとに溶けてしまつたのやら
それともみんなはじめから
おぼろに青い夢だやら
 (いゝえ、あすこにおいでです おいでです
  ひいさま いらつしやます
  8 γ e 6 α
  ことにもアラベスクの飾り文字)
ふん、水はおぼろで
ひかりは惑ひ
虫は エイト ガムマア イー スイツクス アルフア
   ことにもアラベスクの飾り文字かい
   ハッハッハ

 


 (はい またくそれにちがひません
   エイト ガムマア イー スイツクス アルフア
   ことにもアラベスクの飾り文字)

 

 

こちらも「林と思想」と同じく、木の葉や枝の写真をOHPフィルムに白黒印刷し、表裏両面に彩色しコラージュを施した作品です。

 

 

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