Quest for you~あなたの探求~ほぐれていく私

☆このblogは私が本当の自分に戻る旅を記した記録です☆

中身を描く☆「赤い蝋燭と人魚」②

小川未明「赤い蝋燭と人魚」つづきです☆

 

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ある時、南の方の国から、香具師が入って来ました。何か北の国へ行って、珍らしいものを探して、それをば南の方の国へ持って行って金を儲けようというのであります。

 

「昔から人魚は、不吉なものとしてある。今のうちに手許てもとから離さないと、きっと悪いことがある」と、誠しやかに申したのであります。

 

年より夫婦は、ついに香具師の言うことを信じてしまいました。それに大金になりますので、つい金に心を奪われて、娘を香具師に売ることに約束をきめてしまったのであります。

 

 

その夜のことであります。

 

急に空の模様が変って、近頃にない大暴風雨となりました。ちょうど香具師が、娘を檻の中に入れて、船に乗せて南の方の国へ行く途中で沖合にあった頃であります。

 

「この大暴風雨では、とてもあの船は助かるまい」と、お爺さんと、お婆さんは、ふるふると震えながら話をしていました。

 

 

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つづきます☆